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2009/カラー/120分

雨が舞う
​ 〜金瓜石 残照〜

 街を歩く1人の老人。元日本軍兵士の彼は、かつて台湾で同じ部隊だった上官を訪ねた。彼らの中に残る台湾の思い出。昔話に花が咲く。やがて彼らの口からひとつの街の名が出てきた。「金瓜石」。かつて日本人が経営していた大きな金鉱の街だった。

 日本の植民地であった1930年代に全盛期を迎え、1987年に閉山。その全盛期に生きた日本人と台湾人が街の思い出を語る。電化された社宅、豊富な物資。 そんな街に日本人は住んでいた。 しかし台湾人は……。「差別され貧しかったが、懐かしい」。

 銅も採れた金瓜石は太平洋戦争中にはイギリス人、 オーストラリア人捕虜が抗内作業にあたった。

 時には、日本の警察が中国大陸からの出稼ぎを 雇っていた台湾人を拘束。 日本人が知らなかった台湾人の哀しみとは。

 いまは.眠る金瓜石の街。川のせせらぎ、風の音、 鳥や虫の鳴き声は、この地を通りすぎた人々の声。 寒い季節に降り続く雨は人々の涙。 海からの強い風にあおられて舞う雨飛沫は、 ここで生きた人々の波乱の人生。

 

 閉山から21年。
しかし、当時を知る人々の金瓜石を想う気持ちは今でも鮮やかに色付いている。

挿入歌

「金瓜花」

作詞/蕭瀟雨

作曲・歌/小高

編曲/董運昌

「Am−9

「微雨之晨」

作曲/小高

「金瓜石」

作詞/游美智

作曲/游顯徳

監督​

  林 雅行

パンフレット

B5判/48頁/800円(税込)

関連書籍

台湾金鉱哀歌

2009年/B6判上製

192頁/1,575円(税込)

協力

黄金博物園區 CHINA AIRLINES EVA AIR ユナイテッドツアーズ 新日鉱ホールディングス株式会社

後援

台北駐日経済文化代表處 台湾観光協会 日本中華聯合総会 中華民国留日東京華僑総会

取材・撮影

伊藤文美 高良沙葵 林 雅行

音響効果 林 恵吾

翻訳 連淑娥 趙怡華 黄清林 朱姍慧

編集・CG制作 高良沙葵

スタジオ・技術協力

ビデオ・フォーカス スタジオフォーバレー

​語り 黄毓亭

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